4月になり、新たな出会いの季節となりました。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
アートラボあいちのブログですが、これまで公開していたページから、このページへと移行しました。今後とも、よろしくお願いします。(これまでの記事は、順にページを更新していく予定です。)
さて、いよいよ8月にはあいちトリエンナーレ2013が開幕するということで、現在、アートラボあいちの2階と3階では、あいちトリエンナーレ2013参加アーティストの中から4名の作品を先行して紹介しています。
3階では、ブーンスィ・タントロンシンさんと横山裕一さんの作品を展示しています。
ブーンスィさんは、《Superbarbara Saving the World(スーパーバーバラは世界を救う)》という映像作品を公開しています。スーパーバーバラが主人公の短編アニメーションをいくつか合せて、約12分間の作品となっています。世界で頻発する、決して解決されることのない問題を扱った手書きアニメーションで、あいちトリエンナーレ2013でも同シリーズの作品が展示される予定です。
横山裕一さんは、イースト・プレス社より刊行した単行本の中の画像をスライドにより展示しています。上映している《ニュー・土木》では、ガガガガと巨大な岩が出てきたり、スルスルと何かが伸びてきたりしながら、話が進んでいきます。トリエンナーレでは、どんな展示になるのか楽しみですね。
2階では、新美泰史さんと山下拓也さんの作品を展示しています。新美さんは型紙シリーズを4点、山下さんは絵画と立体合せて18点を公開しています。
新美さんの作品を見ると、同様のモチーフが繰り返し使われていることがわかります。線によって描かれる形は、1枚の画面の中で反転して描かれていたり、別の作品にサイズを変えて登場していたりします。一見すると版画のようにも見えますが、これは、型紙シリーズという名前の通り、小さなドローイングを拡大コピーして、型紙とし、そこにアクリス絵の具を塗りこんで制作しているのだそうです。
山下さんは、比較的小さなサイズの作品を、会場の様々な壁に点在させています。《絵》のシリーズは、小さな小さなモチーフが寄り集まって1つのイメージを形成しています。その《絵》のシリーズを描いている最中に出来たのが、《絵じゃないほうの絵》。これは、《絵》を描いている最中にペンの先を正すために、紙に拭っていたものだそうです。それを、展示作品として見出している感じが、おもしろいと思いました。
また、地下では写真家・怡土鉄夫さんの撮影したインスタレーションビューをスライドにより展示しています。90年代から愛知県のアートシーンを撮影しており、2010年のトリエンナーレやプレイベントとして行った「放課後のはらっぱ」展なども撮影しています。それらの写真を「あいちトリエンナーレ」「愛知のアートシーン(フィルム撮影)」「愛知のアートシーン(デジタル撮影)」の3つに分けて上映しています。
展覧会は、4月27日(土)までです。最終日は18時までなのでお気をつけください。みなさまのご来館をお待ちしています!!
(RK)